板情報の見方 2004 7 17
板情報の見方について、知人から、よく聞かれます。
こういう情報が気になるのは、短期の投資家やデイトレーダーでしょう。
一般の投資家は、週足チャートや日足チャートで判断して、株式投資をするのが基本です。
ここでは、短期の投資家やデイトレーダー向けに書きましょう。
下記の図を見てください。
図1と図2は、それほど、悩まないかもしれません。
何となく、方向性がわかるでしょう。
問題は、図3の場合でしょう。
この場合は、相場が上昇する方向にあるのか、下降する方向にあるのか、
さっぱり見当がつかないでしょう。
ここで、たとえ話をしましょう。
今は、夏ですので、海水浴の話をしましょう。
砂浜に、シートを引いて、日よけのパラソルを立てるとしましょう。
これを、波打ち際に設置する人は、いないはずです。
たいてい、波打ち際から、3メートルぐらい後退したところに設置するでしょう。
ところが、シートの上で、昼寝をしていたら、
いつの間にか、浸水していたということもあるでしょう。
これは、昼寝をしている間に、いつの間にか、潮が満ちてきたのです。
この「潮目」を読むことは、難しいことです。
実は、板情報の見方も、「潮目」と同じなのです。
図3の場合、どっちに動くか、わからないのですが、
相場が終わってみれば、「株価は上昇していた、あるいは下落していた」ということになるのです。
このようなケースの場合、
株価は、「7歩前進、6歩後退、5歩前進、4歩後退、8歩前進、7歩後退」という形になりますので、
数学の得意な人は別として、わかりにくいと思います。
このような場合、相場の雰囲気や株価の勢いを読むことになりますが、
それは、経験が必要となります。
経験が少ない人は、どうするか。
その場合は、5分足チャートを使うことになります。
板情報と5分足チャートを併用して、株価の「潮目」を読むことになります。
経験の少ない人は、板情報だけを頼って、売買するのは難しいのです。
そういうわけで、5分足チャートの動きを、よく見て、慣れていきましょう。